Session Border Controller (SBC)
セッション・ボーダー・コントローラー。
読んで字のごとく、
ボーダー(境界線)で、(SIPなどの)セッションのコントロールをする機械。
もともと企業間でVoIPを繋ぐために企業同士境界線にて用いられることが多かったが、
NGNにおいてCPEからのアクセスを許可する門番のような
役割を果たすようにもなっている。
NTT東西が現在提供する光電話のファイアー・ウォールのような役割だ。
バベルの塔状態のVoIPネットワークを繋ぐため&
安全なVoIPを提供するため、
SBCはこれからのIPのネットワークでは重要な役割を担っていく。
NGNとしては
ITU-T Y.2012の補足1でそのSBCのすべき役割が記載されている。
RACF(Resouce and Admission Control Function)から、
H.248 megacoとしてくる命令を受けて
アクセス・ボーダー・ゲートウェイとして動作する。
主な役割
- NAT/PATでネットワークの内部隠蔽をすると同時にアドレス体系の違うもの同士をつなぐ。IPヘッダーとSIPメッセージのIPアドレス変換。Session Border ControllerではIPヘッダーのアドレスだけでなくSIPメッセージの中のIPアドレスの変換も行う。
- SIPをベースとした音声映像などのメディアに対するセキュリティを提供また許可されたものは穴を開けて通してやる、ピンホールファイアーウォールを提供。
- フロー単位の帯域制御(CAC)
- 優先制御 (QoS)
- 違うVoIPのシグナリング・プロトコル、例えばSIPとH.323、SIPとMegaco/MGCP間での呼の成立の手助けをする。
- また違うcodecs、メディアタイプ間の変換の手助けもする。
- 統計情報の取得
SBCを提供している企業としては以下のような企業が存在する。
- Acme Packet*1
- NexTone*2
- Newport Networks*3
- Ditech Networks*4
- Audiocodes*5
- Convegence *6
- Cisco Systems *7
- AlcatelがAravoxを買収したがこちらの製品はEnd of Lifeになった。
- Juniper Networksも同じくKagoor Networksを買収しVF-Series Session Border Controllersとして販売したが現在はEnd of Lifeになっている。*8
こちらのビデオはSBCとはまったく関係ないが面白かったので。。。