マイクロソフトResponse Point

Anytime2007-03-25



マイクロソフトがまたPCから一歩先
に行こうとしている。


Response Pointは中小企業向け
IP電話システム。
WindowsXP仕掛けのベースユニット
サードパーティー
提供する電話機により構成される。
電話機にはFirmwareが提供されており、
ベースユニットと電話機の間は
特許取得中のプロトコルで繋がるらしい。*1


電話機を提供するサードパーティーとしては

  • D-Link (製品名DVX-2000) *2
  • Quanta (製品名Syspine)
  • Uniden America (製品名Evolo)

が現在名乗りを上げている。*3


Response Pointはマイクロソフト社内では
社内ベンチャー的に立ち上げられたプロジェクトらしいので
規模的にはそれほど大きなものではないのだろう。
また、逆に言うと既存製品とのシガラミが少ないとも言えよう。*4


このResponse Pointの機能で特筆すべきところは、
Outlookとの連携もあるが、やはり
音声を使って電話の掛け先を指定できるところだろう。
「マイケル、オフィス」と言えばマイケルのオフィスに
ダイアル出来てしまうのだから便利だ。


他の機能はこんな感じ*5
* Phone and service configuration wizards
* Phone auto discovery
* Automated Receptionist
* Built in voicemail
* Voicemail to e-mail forwarding
* Incoming call notifications on your PC
* Two-click backup and restore


現在ベータで,2007年4月上旬にベータ2の公開,
年内に正式版を公開する予定だそうである。
50人以内の規模のシステムを想定しているそうだが、
オフィス外にかけるときはどういう仕組みで掛けるのか?
どのような料金体系になるのか知りたいところだ。
1.Skypeのような無料になるのか、2.VonageのようなProviderを使うのか、
3.既存通信会社と協力するのか、
それによって競合する相手も変わってくる。
おそらく3だとは思われるが。。。


ちなみに大企業向けに、マイクロソフト
「Office Communications Server」という製品を既に持っている。


また同社は1998年くらいに「Microsoft Cordless Phone System」なる
中小企業&個人向けの製品を1度世に出している。
しかし、このCordless Phone Systemは人々にあまり受け入れられていない。*6
また同様なマーケット向けのWiFi Access Pointでもうまくいっていない。*7
このマーケットはマイクロソフトにとってもなかなか難しいようである。
だからこそ、今回は単独で行かずD-Link達と組むことを選んだのだろう。