海外でどうしてi-Modeが使えるの?GRX


最近は海外で使える携帯電話も増えてきた。
音声通話だけでなく、i-Modeなどの日本ローカルなパケットサービスも
海外でも使えるようになってきている。


海外でi-Mode等を使えるのは不思議な感じがするが、
仕組みとしては、例えばi-Modeの場合、

  • 海外で提携している携帯サービスプロバイダー

     ↓

  • GRX(GRPS Roaming Exchenge)

     ↓  

      ↓

  • i-Modeを使って見れるサイト

といった具合。


この辺の仕組みはここら辺の記事や絵が判りやすい。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/TIS/keitai/20050218/156367/?ST=keitai&P=2



インターネットの世界で、ISPが他のISPと相互接続するために
IXP(Internet Exchange Point)を利用するように、
携帯電話の世界でも、携帯サービスプロバイダーが他の携帯サービス
プロバイダーと相互接続するために利用するのがGRX。

GRXはGSM Associationによって

  • I.R.33 (GPRS Roaming Guidelines)
  • I.R.34 (Inter-PLMN Backbone Guidelines)
  • I.R.35 (End - to - End Functional Capability Test Spec. for Inter-PLMN GPRS Roaming)

みたいなことが定められている。


その名前からも推測されるようにGSM/GRPS, W-CDMA
ネットワーク同士の相互接続を目指す。
基本的にIPネットワークで、ネットワークはインターネットと同様の
技術で動いている。しかし用途は携帯電話用のサービスなので
よりセキュアでプライベートな感じなはずだ。


ソフトバンクはその歴史的経緯から
ケーブル・アンド・ワイヤレスの提供するGRXを主に使っているのではないかと思う。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/0302/18/n_cw.html


NTTDoCoMoは下記URLから
Sonera等とGRX契約をしていて
最近新たにAicent Inc.とGRX契約したことが判る。
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20050704.html
http://www.3gnewsroom.com/3g_news/jan_07/news_7626.shtml


*GRPS (General Packet Radio Service)はGSM圏で使われている2.5世帯の携帯電話サービス。