iPhone、AppleとCisco−2

Ciscoはコンシューマ・マーケットに進出するために大きな買収を2つしている。
1つはLinksysという家庭用Wirelessルータ製品等を持っている会社。
もう1つはScientific AtlantaというCATVのセットトップ・ボックスやHDレコーダなどの
製品をもっている会社。


Linksysは小売店で単品商品で買えるものが多い。
どちらかというとAppleの元来のプロダクト・ミックスに近い。
Scientific Atlantaは単品売り切り形のプロダクトというより
映像配信システム全体を売り、その一部にセットトップ・ボックスがあるといった感じだ。
閉域網を使ってサービスを提供しようとしている事業者に対して
システム単位でプロダクトを売る。Ciscoが得意とする事業形態だ。


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LINKSYS 5-Port 10/100 Switch SD205-JP
Linksys® Networks: The Official Guide, 3rd Ed. (One-Off)



Ciscoは基本的に消費者の目には触れない情報通信社会の基幹となる
ネットワークとネットワークを繋ぐ製品を作り売ってきた。
そのCiscoがコンシューマ・マーケットに打って出てきたのは、
基幹ネットワーク同士を繋ぐという需要が一段落し、
今度はコンテンツリッチなコンシューマ・プロダクトを繋ぐネットワークを
作るほうに需要が移ってきているからだろう。


PCの前にいる時だけネットワーク、インターネットにアクセスしている時代から
自分でも気が付かない間に様々なデバイスが常にネットワークにつながっている時代
へと時代は移っていて、
そこに生まれる新しいマーケットを取りにいっているということだろう。<続く>



http://video.google.com/videoplay?docid=-1863205601873164665&q=scientific+atlanta